MADS MAX RETURNS
《北欧の至宝》マッツ・ミケルセン生誕60年祭
日本劇場初公開作から代表作まで、
11月14日から各名画座で
マッツ作品の上映会が始まりました!
以前に、このサイトでも、
・MADS MAX 1
・MADS MAX 2
・MADS MAX 3
・MADS MAX 4
・MADS MAX 5
と、マッツ特集を組みましたが、
その際、レビューを書くべく、かなりのマッツ作品を見続けました。
ところが、どうしても日本では(DVDですら)
見ることのできなかった作品がありました。
その2作品、『メン&チキン』と『アダムズ・アップル』を
遂に!見てまいりました!🎉
アイキャッチは、今回のプログラムの表紙と
入場の際に配られるノベルティー・カードです🎵
ランダムだそうだけど、
幸いなことに『アダムズ・アップル』のイヴァンと
『アフター・ウェディング』(これ、大好き🎵)のヤコブでした!💖
持ち歩きやすいわぁ🎵
これが『フレッシュ・デリ』のスヴェンとか
『メン&チキン』のエリアスだと、
コレクターズ・アイテム的な・・・😅
『ロイヤル・アフェア』のストルーエンセだったりすると、
多分、大当たりなんだろうけど🥰
他の上映作品(邦題)は
・ブレイカウェイ
・フレッシュ・デリ
・アフター・ウェディング
・ロイヤル・アフェア
・偽りなき者
・・・あらすじ等は、過去記事のレビューを見てね!
さて、2作品の簡単なレビュー、行ってみましょう!
『メン&チキン』はブラック・コメディーで、
設定もストーリーも日本劇場初公開(多分)なのは頷けるアウト具合。
何もかもブラックすぎて、デンマークって、こういうのオッケーなんだ〜
ほえ〜・・・
という感想。
アナス・トマス・イェンセン監督作品なので、
ブラック・ファンタジーと言ってもよく、
ラストは、ある意味ほっこりファンタジックなんだけれども
そこに至る過程が、グロテスクで毒々しい。
しかも、マッツやニコライ・リー・コス(好き🎵)や
デヴィット・デンシクといった
デンマークを代表する名優たちの
ちょっと学生演劇の延長のようなドタバタ感が加わり、
なんだかもうものすごく辛くて素晴らしく旨くて
耐えられないほど臭い料理を食べたときのような後味。
いやもうほんと。
ちょっと感覚も麻痺するし、感情も痺れたままのような・・・
トマス・イェンセンと、マッツやニコライやデーヴィッドって、
いわば、野田秀樹と、段田安則と佐戸井けん太と上杉祥三とか、
三谷幸喜と、梶原善と相島一之と西村まさ彦とか
なんだかそういう感じの「昔馴染み」感が底流にあって、
枠に縛られないぶっ飛んだ楽しさはあるんだけれど。
・・・日本では、いろいろな意味でDVD化は難しいよね、と
改めて思った作品でした。
『アダムズ・アップル』も、同じくイェンセン作品だから、
ブラックなテイストは変わらないし、話が進むにつれて
マッツを含めた登場人物たちの「異常さ」が明らかになり、
当初、「異常」に感じたネオナチの主人公が
段々そうは見えなくなるねじれが実に巧みで
こちらは、(イェンセンらしい気持ちを逆撫でする表現は多々あるものの)
視聴後感がとても爽やかでした。
ほっこりにっこりして映画館を後にできる、
見て良かった映画です!
・・・家に帰ったら、家人が買ってきた
焼きリンゴ乗せ米粉ドーナツがテーブルの上に載っていて、
シンクロに、これまたほっこりにっこり🎵
いい一日でした🎵
