MADS MAX 5

2014〜2022年までの作品レビュー

( ):役名 <>:監督名 ★見どころ ◆個人的感想

2014
・悪党に粛清を(The Salvation)(ジョン)<クリスチャン・レヴリング>
デンマーク・イギリス・南アフリカ共和国合作の西部劇。アメリカに妻子を呼び寄せたデンマーク人が悲劇に遭い、復讐を開始する … 。★ マッツの西部劇は珍しい … というか、デンマーク人だし、ありえないのでその意味で貴重。◆ マッツが吊るされたり、悲劇に遭ったり、殴られたりというような酷い目に遭うのは、マッツ沼びとならいつものことなので😓 ごくごく「個人的な意見」ですが、北欧人に西部劇って感覚的に合わない(作れない)のじゃないか、という気がしました。マッツの容姿とかではなく、正直なところアメリカ人の作る一種爽快な「西部劇」の要素が微塵もなくて、北欧作品独特の陰鬱さが全編に漂い … 本当にこんな感想でごめんなさい🥺 メキシコが舞台の『リベンジ』(1990、ケビン・コスナー主演)テイストを感じましたが、この作品同様「西部劇」というよりフィルム・ノワールのような印象でした。後味がちょっと… 続編作りそうな終わり方だけど…?

2015
・メン&チキン(Mænd og Høns) (エリアス)<A・T・イェンセン>
大学教授のガブリエルと、かなりダメ男のエリアスの兄弟は、亡くなる前に父から二人は養子であり、母親もそれぞれ違うことを告げられる。彼らが本当の父親に会いにいくと、そこには異母兄弟が三人いて…。★マッツは、この作品のことを「美しくて詩的でクレージー」と言っていました(『ムービープラス』の番宣より)。イェンセン作品って面白いんだけど、日本だと映画化できないよね😰というタイプも多くて、DVDも発売されないものが幾つもありますが、これもその一つ。『アダムズ・アップル』と同じドイツ製(日本とリージョンが同じ)のマッツ特集DVDに入っていたので購入し(アイキャッチ参照)、PCで再生したものの、PCが古かったせいか「スキップ」以外の操作が効かず😱まだちゃんと見ていません。ただ、マッツ含め異母兄弟全員、かなり容姿を加工しています。そしてそれが、この物語の大いなる「秘密」に結びつく模様 … (←しかもここが日本じゃ絶対ムリな部分)。◆ ガブリエル役が『ロイヤル・アフェア』でストルーエンセを最後に騙して刑死させた憎い牧師?役の人で、ちょっと驚きました。デンマークの有名な俳優なのですね(『特捜部Q キジ殺し』にも出演!)。異母兄弟の一人がニコライ・リー・カース(『特捜部Q』のカール・マーク刑事)。イェンセン作品のマッツとコンビを組むと完全にコントを繰り広げてくれて、この作品でもドリフのようなドラム缶?殴り合いをしてくれました😅 美しくて詩的かは分かりませんが、クレージーなのは確かかも🤣

2016
・ドクター・ストレンジ(Doctor Strange)(カエシリウス)<スコット・デリクソン>
古来の秘技を操るエンシェント・ワンの弟子だったが、エンシェント・ワンが暗黒次元と通じながら、弟子にはそれとつながることを禁じていることから不信感を抱き離反。暗黒次元を呼び込もうとするカエシリウス。彼を阻止しようとするドクター・ストレンジとバトルを繰り広げる。★わかりやすいヴィランです。マッツは、カンフーが出来るし、子供の頃大好きだったマーベル作品だから出演したそうですが、カンフーはやはり(二十歳じゃないので)きつかった模様😅 ◆ カッコいいヴィランでした🥰 … ま、私は仏教に馴染みが深いので、内容(描かれるインド・チベットっぽさ)は、ちょっとね、っていう😅

・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(Rogue One: A Star Wars Story)(ゲイレン・アーソ)<ギャレス・エドワーズ>
ゲイレンは科学者で技術者。”my stardust” と呼びかけていた愛する娘ジンを守るため、不本意ながら帝国軍に加担し、デス・スターを完成させる。だが、そこには帝国軍への裏切りが忍ばせてあった。★娘を愛する態度も、不本意ながら手を貸す様も、復讐を忍ばせる下りも、嬉しいくらいマッツらしくて、出番は少ないけど、ローグ・ワンと言えばもうマッツだろう!くらいの感じ。(本当は娘のジンの物語です…😅)◆ you tube に上がっていた動画で、マッツのお兄さんのラースが、レゴのデス・スターを買ってきて作ってたけど、ものすごく時間をかけてたので、マッツは「貸して!俺ならすぐ出来る!だって、俺が作ったんだから!と言ってやった!」と嬉しそうに語っていました。兄弟仲いいから、今でも子供みたい😂 スター・ウォーズ・シリーズでデス・スターを作って、ハリー・ポッター・シリーズでグリンデルバルドを演じるなんて、マッツ、もう最強!🥰 宇宙史と魔法史に残る勇者(もしくはヴィラン…😄)!

2018
・残された者 -北の極地-(Arctic)(オボァガード)<ジョー・ペナ>
北極圏で遭難したエア・クルーのオボァガード。彼はサバイバル出来るか…★ マッツと雪と時々ホッキョクグマだけで成立している恐るべき作品(他若干二名登場するも、ほぼ動かず)。★アイスランドで撮影されたようです。マッツが言っていたのは、このタイプの映画だといくつか罠があって、登場する女性と恋仲になる、回想が入る … ものなんだけど、それらを一切排除した、と。ほんとに清々しいくらい余計なものを削ぎ落としています。それで1時間半ハラハラさせながら保たせるんだから、マッツは(脚本も撮影クルーも)本当に素晴らしい!◆ 遭難した女性と恋仲になるような安易な流れではなく、けれども、九死に一生を得て、一旦放置した彼女のもとに生還したとき、人類が他にいない地上で唯一見つけた暖かい生きている人間に出会えたような安堵の表情をみせ、泣きじゃくりながら放置したことを詫びて抱きしめるオボァガードの姿が、胸が締め付けられるくらい美しかったので、この映画は私のマッツ作品5本指の一つです。やっぱりマッツは名優だ!

・永遠の門 ゴッホの見た未来(At Eternity’s Gate)(神父)<ジュリアン・シュナーベル>
ゴッホの見た世界を描こうとしたゴッホ伝。★ゴッホ役がウィレム・デフォーなので、個人的にものすごく嬉しい。『最後の誘惑』(1988、M・スコセッシ監督)のイエス役を見て以来、熱烈なファンになったから。美しい絵画のような映画で、ピーター・ガブリエルの音楽も最高でした。… そんなウィレムとマッツが共演するのだから、私もホクホクでしたが、マッツも(マッツ言うところの)「レジェンド」と共演できたことを喜んでました。ダンサーになる前から、ウィレムの作品を見ていたそうです。『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)のヴィランとか、『最後の誘惑』『サイゴン』(1988)あたりかな?🥰 ◆ イエス役だったゴッホのウィレムと、ハンニバルやグリンデルバルド役の神父のマッツがイエスについて語っていたので、映画のシリアスさとは別になんかもうメチャメチャ可笑しくて😄 このシーンを見られただけでも、拝みたくなるような作品です。… ゴッホが世界を、自分の絵通りに見ていたーーひまわりは燃え輝くように黄色くーーというのがとても新鮮でした。

2019
・ポーラー 狙われた暗殺者(Polar)(ダンカン・ヴィスラ / ブラック・カイザー)<ヨナス・アカーランド>
Netflix オリジナル作品。引退間際の凄腕の殺し屋「ブラック・カイザー」の異名をとるダンカンが最後の仕事に出かけ、雇い主に暗殺されかけるが… 。★未見です。見た人によると、マッツはまた脱いでいるそうです。引退間際の殺し屋なのに… 😅◆ 未見なので、SNSのFFさん方から「ニヤリ😁」な感じでお勧めされるため、マッツの露出度が高い(上にいろいろある … )のではないかと踏んでいます。

2020
・アナザーラウンド(Another Round)(マーティン)<トマス・ヴィンターベア>
妻や子供たちともうまくいかず、教師としてもやりがいを失っているマーティン。ある日、教師仲間からノルウェーの学者の説を聞かされ、常に血中のアルコール濃度を一定に保つことに挑戦する。実験を始めた仲間たちは、みな次々と効果を上げていく…。★最初の冴えない、単調な歴史を語るマッツと、アルコールが入ってからの軽快マッツの差が可笑しい♪ 終盤の酔拳ならぬ酔ダンスもファンの楽しみの一つ。◆ マッツが死なないし、最後もマッツは幸せなので皆にお勧めできる作品です。デンマークって四人組で行動することが多いのか、この作品でも教師四人組。中の一人が、『偽りなき者』で親友(嘘をついた少女の父親)役の人で、この作品では『偽り〜』と逆の立場のようになっていて、ちょっと胸が痛みました。ただ、あの作品のようなキリキリとした感じは全くない、視聴後も爽やかな作品です。撮影中に事故で亡くなった監督のお嬢さんの、ご冥福をお祈りいたします。

・ライダーズ・オブ・ジャスティス(Retfærdighedens ryttere)(マーカス)<A・T・イェンセン>
電車事故で妻を亡くした軍人が、同じく電車事故に遭遇した統計学者に請われ、その仲間たちと共に事故調査と犯人への復讐を開始する…が。★イェンセン監督作品ですから、ブラック・コメディーです。コメディとは言いにくんですが、ところどころ笑えます。目下一番注視されているU国の青年が登場し、デンマークでの扱いってこうなの?これ大丈夫?と思えるイェンセン作品らしいスレスレ(日本じゃアウト😓)な物語を描いています。◆ やはり四人組で活躍。失職した統計学者やハッカー、超オタクなSE、そして武闘派マッツ。統計学者役をニコライ・リー・カースが演じ、マッツとコント&しみじみした会話&暴れた後泣きじゃくるマッツを抱きしめて慰めるじんわりほっこりシーンなど、にこまつ、まつにこ、むしろリバかもしれませんが、シニアのブロマンスも感じられる話です。誰もそうは言わないと思いますが😅 私はマッツ&ニコライのコンビが大好きなので(ゲラアル=マッツ&ジュードや、レクウィル=マッツ&ヒューと同じくらい好き🥰)。

2021
・カオス・ウォーキング(Chaos Walking)(デヴィッド・プレンティス)<ダグ・リーマン>
ニューワールドと呼ばれた惑星では、男たちは思念が体の外に出てしまう「ノイズ」に悩まされていたが、女は出ない。理由があって女たちが一人もいないプレンティス・タウンに、養父たちと住むトッド。彼はある日、落ちた宇宙船を見つけ、クルーの女性が生きていたことを知る。隠していたが、ノイズのせいでその女性のことを、首長のデヴィッドに知られてしまい…。★善人なのか悪人なのか、ちょっとよくわからないデヴィッド。馬に乗った姿は流石に美しい。ヒロインが『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『〜最後のジェダイ』のレイ(デイジー・リドリー)なので、ゲイレン・アーソなマッツを思うと、アルファとオメガの邂逅のような感慨はあります。◆ 正直なことを言うと、原作は面白いんじゃないかなぁ、という😓 先住民のこともノイズのことも全部消化不良なままだし、デヴィッドがノイズが漏れない女を恐れる感じも、もうちょっとマッツに深い演技をさせてあげてよ、という気持ち。いろいろレビューを見ると「大味」と言われてましたが、ほんとにそう。マッツが出てるし、デイジーもいるのに残念すぎる😥

2022
・ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(Fantastic Beasts: The Secrets of Dumbledore)(ゲラート・グリンデルバルド)<デヴィッド・イェーツ>
1930年代の魔法界で、グリンデルバルドは次期指導者になろうとしていた。ダンブルドアはそれを阻止するべく、ニュートはじめ凸凹ダンブルドア軍団を結成し、「計画を立てない計画作戦」を決行する。★ 2022年5月1日のブログ『魔法界にも麒麟がくる!』三部作で書いた通り、冒頭のカフェ・シーンからアルバス・ダンブルドアのジュード・ロウとゲラートのマッツが素晴らしすぎて、数多の沼落ち腐落ちさせた「問題作」でございます。とにかく、カフェ・シーンは至高。◆ 他作品では脱ぐことを全然躊躇わない二人が、上着すら脱がず手も触れないにも関わらず、見てはいけないものを見てしまったような homoeroticism を醸し出せることにはため息しか出ません。
8月16日の twitter上では、マッツが「次作にはジョニー・デップがグリンデルバルド役に戻ってくるかも」と発言し、マッツ・ファンのみならずHP、FBファンの間に憶測や動揺が広がっていますが、そもそもジョニデの後任で最強(最恐・最凶)魔法使い役を引き受けるって、並の役者にはできないこと。「いつも苦しい方を選ぶ」マッツならでは、と言えるのかもしれません。個人的には、ジュードのアルバスと「ゴドリックの谷で過ごしたあの夏の日」を語れるのはマッツのゲラートだけだと思っているので、FB4があるのならマッツ再任を望んでいます。

2023 ?
・インディ・ジョーンズ5(Indiana Jones 5
ハリソン・フォードと共演です。マッツが言うには、「初期の頃のインディ・ジョーンズに戻ってる」そうです。… ハン・ソロとゲイレン・アーソですか〜🤣(嬉し泣き)どんな役なのか、ヴィランかインディの助手か、それはわかりませんが … (助手でヴィランかも😅)とにかく楽しみです。


あ〜〜〜〜!
書き終わった!

大仕事を終えた気持ちです。
今年はティラノゲームフェスに参加しないから😅、
代わりの夏休みの自由研究、でした。

(アイキャッチ画像:ドイツ製マッツ特集 DVD4枚組)

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