ノベルゲームをやってみた 2

グランプリ受賞作をやってみた!

ティラノゲームフェス2019が終わりました。
私が感動した『夢もすがら花嵐』も準グランプリを受賞しました。
おめでとうございます!

ということで、他の受賞作を幾つかやってみました。
グランプリ受賞作『初恋は年齢天秤の中で』も。

この『初恋は〜』は少年少女の恋愛ゲームなのかな、と思い、
恋愛ゲームとか恋愛占いがとても苦手で基本的にスルーしてきた私は、
(・・・インド占星術的に言うと、太陽と金星がコンバストしているから。
・・・こちらからは以上です。)
当初、苦手意識があったのですが
プレイしてみると、とんでもない!
いや、深い。かなり深い。
ネタバレになってしまうのであまり書けませんが、
グランプリを受賞したのは当然というべき作品でした。

・・・最後は、涙ぐんでしまいました。
本当にいい作品です。

『夢もすがら〜』とは違って、どちらかというとオーソドックスなノベルゲームです。
つまり、ストーリーがメインで、
選択はあるけれども、それによってストーリーが分岐したり、
異なるエンディングが幾つもあったり、というタイプではありません。
(それは最初に、製作者のことわり書きにも出てきます。)
だから、よほど物語が面白くないと、最後まで進みにくいジャンルとも言えます。
全部通すと1〜2時間はかかると思うので、
ちょっとせっかちな私は、本当はオーソドックスなラノベゲームは苦手なのですが、
この作品は時間も忘れてしまうくらい、次の展開が待ち遠しくなる面白さでした。

こんな風にいろいろと、物語自体に仕込めるのだな、と
ラノベゲームの奥行きや将来性も感じさせてくれた、充実作です。

ゲームを幾つかやってみて感じたのですが、
世界のラノベゲーム事情には詳しくないけれど、
ラノベゲームフェス・・・もしくは、ノベルゲーム開発コンテスト自体が、
「ほぼ唯一」といった意味のことを、
ティラノビルダー開発者のシケモクMKさんもツイートしてらしたので、
ひょっとしたら、日本ならではのサブカルチャーかな、という感じがしました。

私は、特撮同人誌制作をしていたことがありますが、
それと同質の匂いを感じるんです。

ノベルゲーム自体は国内でも低調らしいけれど、
ゲームフェスの熱気と作品の内容を見ると、
世界を動かす人類の知的遺産の一つとなった日本製特撮映画やアニメーションの
初期の頃の同人誌やファン(…ヲタの)活動と似ているのじゃないかと。
なんというか、それらに通じるものすごく濃密で、職人技を極めることができ、
実は世界に通用する物語や世界観を提示できる分野なのではないかと。

・・・同人誌作りの頃の、
自分の中のマニアックを楽しむ気分がまたむくむくと頭をもたげて参りました。
楽しかったな〜♪♪♪
ほんとに好きだ、こういう世界 d=(^0^)=b〃

風の馬

というわけで、本日も励むドット絵教室!

今日の画像は、「風の馬」です。
チベット語で「ルンタ」と言います。
中川悠京さんの『ドット絵教室』(エムディエヌコーポレーション、2018)に
「子馬」(pp.112-113)という題材があったので、
ちょっとアレンジしてみました。

・・・ただね〜、
本来、ルンタは背中になんでも望みを叶える宝の「如意宝珠」を
載せているのですが、
これをオリジナルで描こうとしたので……未熟な腕では、
「何か」を載せている、としか言えない馬になりました……。

仏法を広める風の馬ですが、
今はまだ「ぶ」くらいしか広めてくれないでしょうけど(……)、
いずれ立派に広められる馬になるよう、ますます精進いたします!