ノベルゲームをやってみた!
私はどんなゲームが作りたいのか?
ドット絵練習を続けていますが、それは後で述べるとして、
今日は、お題通り、
「ノベルゲームをやってみた」話です。
そもそも、
「チベット語学習のゲーム制作」の方向性として、これまでに
● ティラノビルダーを用いる
ことは決めました。
● Tyranoscript だけでなく、Javascript も使っていく予定です。
ウェブ上にアップできるツール(のモト)と、
プログラミング言語は決めたわけですが、
では、どんな内容にしていくのか、がまだ定まっていません。
勿論、作りたい内容はありますが、
それをどうゲームに落とし込めるか、が最重要課題です。
そのために、どんなゲームにしていくのか・・・?
もともと、テクノロジア魔法学校 で学んでいて、
ゲームによるチベット語学習を思いついたわけですから、
Javascript をメインにしたジャンプ機能や瓦割りや……
応用編でドラゴン退治ができるような展開でもいいわけですが・・・
チベット語学習にドラゴン退治って、馴染まない。
馴染まないんですよね〜。
西洋はドラゴン、中国では龍、
インドならナーガ(サンスクリット語)ですが、
特に仏教に入ると、竜王達は護法尊にもなるわけで、
退治なんてできるわけがない。
むしろ、八大竜王から剣や玉をもらって……みたいな冒険型ゲームなら
できるかもしれないけれども。
(あ☆それもいいかも♪)
となると、Javascript でどんな学習ゲームを作れるのか、と
日々考えておりました。
ツールに選んだティラノビルダーがライトノベル(略称:ラノベ)に最適だったので、
(むしろ、ラノベのための、ラノベによる、ラノベ・ツール!)
大筋はラノベ・テイストで行こうと考えました。
とは言っても、ラノベから離れて随分経つし、
ゲームのラノベがどんなものかよくわかっていません。
ウェブでいろいろ調べてみると、
ティラノビルダーやティラノスクリプトで制作されたゲームの
フェスティバル(ティラノ・ゲーム・フェス)が、毎年開かれていることを知りました。
そこで幾つかのゲームを試してみました。
・・・ほう!・・・ほほほう!!!
探索型アドベンチャー『夢もすがら花嵐』
意外に、ホラーや伝奇(猟奇風味の)ものが多いのですが、
これらのジャンルも学習ゲームには向きません。
よほど面白い内容じゃないと、次に進む意欲が湧かなくなるからです。
・・・まあ、あるサイトではホラーのラノベ・ゲーム自体が、あまり人気がない、
と言われていたけれども、その理由がなんとなくわかりました。
それから、ラノベ・ゲームには大きく分けて2タイプがあって、
1つは、ゲームがメインのもの、
もう1つは、ラノベの比重が大きいものです。
つまり、後者のゲーム的要素は、
アクションを起こすかどうかの「選択」くらいにしかなく、
あとは延々、問わず語りのような物語が流れていきます。
・・・これは、学習ゲームには適しません。
というか、飽きます。
学習ゲームの最大のミッションは、「飽きない」ことです!!!
少なくとも、それを目指さなくては!
そんな中で、飽きさせない味わいがあったのが、
タイトルに掲げた『夢もすがら花嵐』(六夏/NUMBER7)です。
「探索型アドベンチャー」というジャンルのようですが、
「夢の中を旅する」というかなり古典的なテーマにもかかわらず、
大正ロマンが香るストーリーや絵、淡い色使い(時々鮮烈な赤)に
心惹かれて進むうちに、文学や数字など、様々な課題が繰り出され、
ドラゴンを退治しなくても楽しめる、もう一つのゲームの醍醐味が味わえました。
山田章博さん(小野不由美『十二国記』<講談社X文庫ホワイトハート>の
挿絵画家と言えばわかるかな?)の『人魚變生』(東京三世社、1982年)から
『カフェ・ド・マキニカリス』(東京三世社、1985年)あたりの画風が
とても好きだったので、
それに通じる味わいのある作風に、懐かしさと感動すら覚えました。
・・・今でも ーー 21世紀の令和でも、この世界を愛する人がいるんだ、と。
(*2/20追記:書店に横積みで、新潮文庫から絶賛発売中の『十二国記』
のイラストも、山田章博さんです!)
「冬彦さん」で一躍有名になった佐野史郎さんが初主演を務めた映画、
林海象監督作品『夢見るように眠りたい』(映像探偵社、1986)を
ふと思い出しました。
ーーーこの映画は昭和30年代が舞台らしいのですが、
ずっと大正〜昭和初期が舞台だと思い込んでいたこともあり(サイレント映画のせい?)、
それに似て、ゲームに探偵は出ませんが、古き良き探偵小説を思わせました。
この『夢もすがら〜』は人気ゲームのようで、
攻略サイトも攻略動画も多数ありました! 素晴らしい!!!
このゲームのお蔭で、
私の制作したい学習ゲームの輪郭も固まりつつあります。
いいゲームに出会えたな〜♪
六夏/NUMBER7さんと、このゲームを楽しんだすべての皆様、
ゲームを成り立たせるツールを開発してくださったシケモクさんに
感謝致します!
・・・そんなわけで、
今日、作成したドット絵は本棚(アイ・キャッチ画像)
(参考書:中川悠京『ドット絵教室』
<エムディエヌコーポレーション、2018、pp.34-35>)。
『夢もすがら〜』に教授の部屋が出てきますが、
天井まで届く本棚、ドット絵で描いてみたいものです!