Progate Ruby I〜V 終了

台風で帰京が遅れたけれど、Progate の Ruby は終えた!

なかなか予定通りにはいかないものです。
それでも、なんとかProgate の Ruby I 〜 V は終えました。
1日で終えちゃおう!なんて意気込んでいたけれど、
やっぱりそれは、記憶が定着しないし、無理だった・・・。

しかも間に、お盆休み→帰省→台風10号で足止め
を挟んだので、かなり遅れてしまいました。

明日から Ruby on Rails に入りたいけれど、
メンターの小川さんとの面会日までには
終わりそうもないわ〜=333

あ☆ Progate、10月1日から値上げですって。
有料会員は、税別980円/月となるので、実質1,078円/月になります。

余談:Ruby 本を古本で買おうと思ったのに、つい『ハリー・ポッターと呪いの子』を買ってしまった話

・・・なんともはや。

Ruby本も古本でいいかな、と最寄りのチェーン店に寄ったものの、
最近は古本のプログラミング本って本当に少なくて。

新書を扱う中堅どころの書店でも、
プログラミング・コーナーはそれほど書棚を割いていません。
ことに今はPython全盛で、Ruby本は数冊しかなく、Railsに至っては、
「ない」こともしばしば。

何故?

・・・考えてみれば当然で、
Ruby のようにちょっとマニアックな匂いのする言語は、
誰でもが飛びつくわけでもないから、時期が過ぎれば書籍は少なくなるし、
Pythonに勢いのあるご時勢に、「Rubyを」という人は、
ウェブ上で情報を探すだろうから、紙媒体は求めないはず。

「チェリー本」
(『プロを目指す人のためのRuby入門』伊藤淳一、技術評論社、2017)や
『たのしいRuby』(高橋征義・後藤裕蔵、SBクリエイティブ、2019:第6版)
を買おうかと思っていたけれど、見つけられず、
ふらっと立ち寄った棚で
『ハリーポッターと呪いの子』(J・K・ローリング他、静山社、2016)
を見つけてしまい、「200円」の値段を見て、即購入!
9と3/4ならぬ、9分の1のお値段の魔法にかかる・・・。

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以下は、ハリ・ポタ・ファン用のため、
それ以外の方は、悪しからずご了承ください。
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ハリー・ポッター・シリーズは好きで、全話読みました。
ただ、『〜呪いの子』は戯曲なので、発売当初は模様眺めでした。

というわけで、今回はお値段につられて即買いしたわけですが、
(帯付きの美品でした♪)
読み終えたあとだと、「これを売ったのか!?」と。

売るなんてとんでもないくらい、素晴らしい!

ハリー・ポッター・シリーズ最終話から19年後、
ハリーの息子たちを描いた作品ですが、セリフとわずかなト書きだけなのに、
(シリーズを読んだ者なら)小説を読んでいるような気持ちになる内容でした。

作者のローリングは、
ハリーのライバルのドラコ・マルフォイ役のトム・フェルトンがお気に入りのようで、
SNS上でもトムとの微笑ましいやりとり(トムがファンサイトの「組み分け帽」をしてみたときの話など)があるほど。
実際、7作シリーズの中でもドラコのキャラクターは、
どんどん複雑で奥深く、切なく育っていきました。
ハリー達同様、11歳の頃から見ているドラコが、
血筋と使命に懊悩し、ハリー達に複雑な思いを抱いていく様が、痛々しく描かれていました。

もちろん、主人公達ハリーの、そして勇敢なグリフィンドール生の戦いは
ワクワクハラハラする冒険大活劇でもあったのですが、
その影ともいうべきスリザリン生達、
狡智で生き抜くセブルス・スネイプ教授や、ドラコ・マルフォイの、
心の揺らぎや苦悩に共感した人も多かったのではないかと思います。

最終話近くになると、もうスネイプ教授のシーンは、
涙なしには見られないほど・・・。
演じたアラン・リックマンが秀逸でした。

彼はスネイプ役が定着した後、『ギャラクシー・クエスト』(1999)という
『スタートレック』とファン(特撮オタク)達をパロディにした
(最高の!)SFコメディーでは「トカゲ頭」役(スポックのパロディ)でしたが、
楽屋で「俺は本当はシェイクスピア役者なのに」とぼやき続けるシーンには、
(実際、彼はシェイクスピア役者なので)腸がよじれました。
・・・本当にいい役者で、大好きでした。

そんなスネイプ・ファンが沢山いたのでしょう。
『〜呪いの子』は、彼を惜しむファンに応えてくれる、やはり涙なしには読めない作品だし、
何より、スリザリンに組み分けされてしまった(!)ハリーの次男の
アルバス・セブルス・ポッターと、
彼の親友のスコーピウス・マルフォイの大冒険の物語なのですから、
面白くないわけがないのです。

そう、純情を抱きながら、巧みな知恵で生き抜くスリザリン生の
愛と友情と、父達との葛藤、自らの生まれの由来を再確認する、
「8番目の物語」にふさわしい作品でした。

この8作目で、私はいっぺんに、スコーピウス・マルフォイの大ファンになりました。

ネタバレ・・・注意!

ハリーの父親世代の中では、私はリーマス・ルーピンが一番好きなのですが、
ある理由で「負い目」のようなものを抱え込んでしまっているあたりが、
スコーピウスはルーピンによく似ているし、
そうでありながら、恐らく性格は母親似らしく(父親のドラコには似ないで)
マグルとスイーツが大好きで、ロンのようにひょうきんなところもあり、
しかもシャープな言葉のセンスはさすが、スリザリン生!
基本的に、ハーマイオニー同様「歴史オタク」で図書館大好き、というキャラクター設定が、
過剰で肥大した「自分の中の父親像」の元で喘ぐアルバス・セブルスと、実に良いコンビになっていることに心が震えました。

祖父達:ジェームズ ー シリウス ー リーマス (ー スネイプ) 
親達 :ハリー ー ハーマイオニー ー ロン (ー ドラコ)
子供達:アルバス・セブルス ー スコーピウス

三世代にわたる物語なのに、
どの世代のどの子ども達、大人達もともに愛おしい・・・
こんな作品は、他にちょっと思い当たりません。

ハリーの母親でジェームズの妻のリリー、
(セブルス・スネイプの永遠の想い人であったリリー、)
ハリーの妻でロンの妹のジニー、
ハーマイオニーとロンの娘で、アルバス・セブルスのいとこの
(多分、きっと、スコーピウスと関わっていくだろう)ローズについても、
もっと読みたくてたまらないし、
そして、この孫世代がどんなひ孫世代を作っていくのかも、
楽しみになってしまう、そんな余韻が薫る戯曲でした。

もう、アラン・リックマンのスネイプ教授は見られないけれど、
この戯曲の映画化も見てみたいと思ってしまいました。

明日からは、またプログラミングの話に戻ります。

(感謝! Mallory Museによる Pixabay からの画像