◉ 発端:チベット語人口が少ない!

どこの大学でも今はそうだが、チベット語を学ぼうという学生はとても少ない。
そもそも、チベット語の講座を持っている大学が少ないのだから、これはチベット語の将来にとって由々しき事態だ。

「日本でチベット語って何なんだか……」
と思われるかもしれないが、
チベットが好きな旅行者は多いし、
ダライ・ラマに親近感を持っている人も少なくない。
チベットはそれなりに根強い人気がある。
チベットに興味を持っている人の中には、
「機会があれば、チベット語で経文を読んでみたい」
と言う人にもしばしば出会う。

特殊な分野だと、学生よりむしろ社会人の方が、
勉学意欲に燃えていることがある。
しかし、社会人では時間も取りにくいし、
チベット語が学べる場所も限られていて、
いつでもどこでも気軽に学び始め、学び続けられる…
というわけにはいかない。
せっかくチベット語人口を増やせる機会なのに、
残念に思うことが、私には何度もあった。
…そこをなんとか解決できないかな、とずっと考えていた。

◉ 目的:チベット語が覚えられるゲームを作ろう!

「チベット語学習をゲームにすればいい!」
その考えが閃いたのは、
プログラミング学習のためにテクノロジア魔法学校の課題のゲーム制作(第5章)をしていた時だ。
課題は、ベイマックスの「瓦割り」だった。
和風の美しい背景画像に映るベイマックスが、
本当に格好良かった。
画像を見ながら瓦を割らせるコードを書いているうちに、
私の頭の中で、ジェムの中のチベット語が……
……昔、NHKで放送していた『新・八犬伝』の文字の浮き出る玉、
あの感じで、チベットの「魔法のような」文字が踊ったのだ。

これだ!
「チベット語をワクワクしながら覚えるゲームを作ろう!」
文字の浮き出る不思議な玉を集め、組み合わせることで、
やがて(短い)経典が読めるようなストーリーを作ろう!
そうすれば、PCさえあれば、
社会人でも時間と場所を選ばずに学習できるし、
学生たちの予習・復習にも役立つ。
もしも開発がうまくいったら、スマートフォンにも対応させたい!

瓦を割るベイマックスは、
ヒロだけでなく私にも、大きな決意と勇気をくれたのだ。

◉ 公開:2020年6月、リリース予定

とはいえ、まだすべてのことが始まったばかり。
どこまでできるかまだわからないが、
ひとまず2020年6月リリースを目標に、プロジェクトを開始。
このサイトは、その手始めとして作った紹介サイトになる。

今後は、本サイトで経過報告を行いながら、
どのような学習ゲームなら飽きずに続けられるのか、
有志のご意見を取り入れつつ、作成を続けていきたい。

皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。